ドキュンモテという奇妙な現象

ハチミツ次郎が蒼井そらと付き合ってると聞いて驚いた記憶がある。中国でも大人気の世界的セクシー女優を夢中にさせる術は一体なんだろうかと不思議だったがその謎が解けた気がする。

イケメンとはとても言い難いし、お笑い芸人だから話術には長けてると思うけど、そんな男性なら芸能界に大量にいる。話術モテとも言い難い気がする。何が他の芸人と違うのか?

それはドキュン性なのかもしれない。

ドキュン男はモテる。これは実感する人は多いんじゃないだろうか。

悪びれる少年と悪びれる少年に惹かれる少女。これがモテの原点であると考えるとつじつまが合う。

バラバラになったパズルが一瞬にして揃うような、そんな気分になった。

結婚相談所の書類を観たことがある。妙齢の男性の写真とプロフィール。結婚相談所に登録してるので当然無職なんていない。みな定職のある男性。

外見も極めて悪いような感じの人はいなかった。どこにでもいる「おじさん」だ。

ただ何かが足りない。そんな感覚があった。写真をみていて、どうも何かが足りないという言葉に出来ない感覚。出汁の効いてないラーメンのような感じ。

その足りない何かが「ドキュン性」だと考えるととてもしっくりくる。

結婚相談所に最も遠い位置にいるのがドキュン男性だと思う。彼らはどんな環境下でもたいてい女がいる。結婚相談所に登録して結婚相手探しなんてことはしない。

ドキュンモテがそこにはある。

俺が見た結婚相談所の男性にはこのドキュン性が致命的になかった。

必死に努力をして高学歴高収入社会的地位を得てもドキュンに勝てないという男を取り巻く理不尽な現実があると思う。

結婚は出来るだろう。しかしそれはドキュンが食った後の「おさがりの女性」である。

色気のある女であればたいてい早熟なドキュンに目をつけられ食われてるだろう。現存しているのはドキュンのおさがりかドキュンがスルーした非モテ女。

その処理をさせられるのがドキュン性とは無縁の高学歴高年収タイプの真面目男性。

ドキュン性も学歴も年収もない男性の場合はそんなおさがり女性にすら相手にされない人生を歩むことになる。

ドキュンの多い環境下で育ったので多くのそれ系の男性を見てきたが、低身長、ブサメン、低学歴、低収入、など一見モテ要素などないタイプでもモテてしまう。暴力男、ギャンブル男でもモテる。一般的なモテ要素など無効になる。

そもそもモテ要素があるドキュン男の方が稀だった。

誠心誠意、女性に優しくして社会的地位を上げるというモテるための努力をしている男をあざ笑うかのように食っていく光景は壮観だ。

「私ってダメ男好きなのよね」こんなセリフを言う女は多い。胸やけがするようなある種の自己陶酔だとは思うけど正確に言うと「私ってドキュン男が好きなのよね」の方が現実に近いと思う。

ドキュン男好きというフェチズム。「ダメ男」と批判的な言葉を使うことでドキュン男に遊ばれた惨めな自分を誤魔化し現実逃避が出来る。そんな無意識での意図があると思う。

「だめんずうぉーかー」ではなく「ドキュンウォーカー」

しかし非合理だと思う。ギャンブル、DV、低学歴、貧困など世渡り能力がとても高いとは言えない属性の男がモテるという現象。どう考えても真面目な会社員の方が安全だ。しかし多くの真面目な男は非モテなのが現状。女を養う、小遣い制という劣悪な条件でしか女と付き合えない。下手すると結婚相談所に登録する羽目になってしまう。

好き嫌いなどという感覚はすべて理屈では説明できないと思う。なぜ巨乳が好きなのか?なぜ美人が好きなのか?ということも誰にも正確に説明など出来ない。

そんな理不尽な感覚に振り回されて生きていかなければならないのが人間であり人生だろう。

西原氏の「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」という本。同棲していた男が働かず苦労したという内容がつづられている。

「家に帰るとそこには働かない男がいた」

働かずに女と同棲が出来てしまう。これはダメ男というよりもドキュン男案件だろう。ドキュンウォーカーの典型のような感じがする。

非ドキュンを選べばすべて解決する単純明快な問題だ。男がすべてドキュンではないから。

ドキュンに惹かれるという非合理な女の心理についてもっとスポットを当てられてもいいと思う。