斧通り魔男 詰み年齢の低下を実感

男の自殺や犯罪の増加に関しては前からツイートしてたけど、この事件もその典型だと思う。男であることの苦しさに耐えかねての破滅的な凶行。

ただ怨念や狂気が育まれるのには時間がかかる。犯人の年齢は22歳。それは少し意外だった。

「キモくて金のないおっさん」という言葉があるけど、これはおっさんという状況になるともう挽回が効かなくなるので人生が詰んでしまう。そんな意味合いがあると思う。つまり逆に言えば若ければなんとかなる。

しかしその若者ですら凶行に及んでしまう。

「キモくて金のないおっさん」という概念はもう古くて「キモくて金のない男」は満遍なく詰みに向かう時代なのかもしれない。

消耗しながら生きるか、自殺するか、一線を越えるか。

そんなグロテスクな選択肢しか多くの男にはない。

以前に描いた漫画なんだけどまさにこの事件をトレースしたような感じだ。

厳密には「数十年後・・」とあるので狂気性が育まれる期間を考慮してる。つまり追い込まれてもすぐに凶行に及ぶのではなく時間をかけてゆっくりと狂気は育っていく。

しかしこの狂気が育まれる期間がどんどん短くなっているのかもしれない。

狂気が加速してしまう要因はインターネットにあるように思う。報道によれば加害者はインターネットに没頭してたらしい。そこに危険性があると思う。

秋葉原事件の犯人もまだ20代。黒子のバスケ脅迫事件の犯人も20代。どちらもインターネットに没頭していた。

インターネットは使いようによっては強力な麻薬になってしまう。自分に都合の良いイデオロギーをかき集めて時の権力者や有名人を批判することが出来る。まるで自分が王様や皇帝になったような気分に浸ることが出来てしまう。ただその万能感はただの現実逃避であり麻薬でしかない。麻薬はやがて効かなくなり、より強い麻薬に移行するか、あるいは自己破滅するかのどちらかの状況に最終的に陥る。

麻薬中毒患者が刃物を持って暴れる。そんな事件は古くからあるけどインターネット漬けでこれと同じ状態になってしまう。

違法薬物など必要なくてインターネット環境があれば簡単にラリってしまうことが出来る。そんな恐ろしさが今の時代にはあると思う。

時として現実逃避も有用かもしれない。適度な休息は必要。しかしそれが長く続くのであればただの麻薬であり逃避でしかない。

・・気が付いた時には自分には何もないという状況になってる。「努力した人」がコツコツと手に入れた金や恋人やマイホームなど何もない。

その時に初めてインターネットという麻薬に溺れていたことに気が付くと思う。

20年ほど前のインターネット(Windows95時代)と比べるとあらゆる速度が変化したと思う。

当時はSNSやブログすらなくて個人が情報を発信するプラットフォームはとても貧弱だった。拡散性など皆無に近い。

しかしSNSの発達でその速度が飛躍的に上がった。狂気性が育まれるスピードも速くなったと思う。

FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)
Posted with Amakuri at 2018.6.11
ロバート・K. レスラー, トム シャットマン
早川書房

アメリカの猟奇殺人や無差別殺人の犯罪捜査に「プロファイリング」という手法が使われていてその分析について書かれている名著。発売当時はかなりセンセーショナルな内容で一世を風靡した。

著書の中でも猟奇的、無差別殺人を起こす犯人像は「中年男性」である場合が多い。凶行に至るまでには時間がかかる。

時間をかけて人は精神を病んでいく。それがかつての常識だったけども様変わりしている。

20年ほど前に発売された本だけど、その20年のうちに「病む」速度が上がったのかもしれない。

インターネットに没頭し気が付いた頃には取り返しのつかない事態になっている。

犯罪加害者は男性が多い。これも男性の一つのリスクであると思う。犯罪加害者になっても幸福というわけではなく人生が破滅するだけなのでこのリスクを背負って生きていかなければならない。

著書の中では「男女論」については当然ながら触れられてはいないけども、男性ならではの危険因子がそこにはあると思う。

男であることの「旨味」がほとんどない時代。しかし男であるリスクはそこら中に溢れかえる時代。まさに男にとって「サバイバル」という言葉がぴったりの状況かもしれない。

将来的に良いビジョンがまるで思い浮かばない。ますます女性優遇は加速するだろうし弱者男性問題は放置される。

そして「現実を見たくない」とインターネットに逃げ込んでもいつか逃げ切れなくなり追い詰められて犯罪や自殺・・。最悪の結果を向かえる人もいるかもしれない。

男を取り巻く状況はとてもシビアだけど、社会が何かしてくれるというわけではなく、誰かに頼ることではなく、個々で幸福になるための対策を練り打開していかなければならない。

人それぞれ置かれている環境や境遇が違うので正解はそこにはない。

俺の場合の打開は自己流であったけども楽な道ではなかった。10年ひきこもりというとてつもない空白期間を埋めるのは並大抵ではなかった。しかし今は人並み以上に金を貯め女をキープし男としての人生のインフラを構築した自負はある。

元弱者男性という視点からいろいろと見えてくることがありそれを今は日記として発信している。

インターネット創成期からの弱差男性界隈の知り合いは音信不通になったり自殺する人が多かった。

彼らの二度と更新されないSNSのプロフィールほど哀しいものはない。

男を生きる厳しさは嫌と言うほど見てきたし。そんな経験を踏まえて自分なりの打開策やサバイバル術は身につけたと思う。

・・漠然とした不安や焦燥感を抱えながら生きているのであればいち早く対策を打っておいた方がいいように思う。長く弱者男性界隈を見てて男性が詰む速度が加速しているのを実感する。そしてその要因はインターネットが深く結びついてる。