おじさん四面楚歌 おばさん順風満帆

検察は5年の求刑。さすがにこれは実刑判決になるだろうと予測してたんだけど執行猶予がついた。人を殺して執行猶予・・。

これが司法の最新の判断。

検察の求刑と判決の差がここまで開くのも珍しいような気がする。

この短い記事で事件のすべては把握できないけど、余りにも刑罰が軽いように感じた。

被告の近くに頼りになる知人が少なく、当時の夫が仕事で長く自宅を空け、経済的不安も抱えていたなどとし、「犯行に至った経緯や動機に同情できる点があり、社会内で更生の機会を与えるのが相当」と判断した。

とあるので裁判官、裁判員による大幅な情状酌量があったんじゃないだろうか。

別の記事を見ると明確な虐待の記述がある。

盗人にも三分の理と言うが、どんな犯罪者にも犯罪に至る切迫した理由はあると思う。強盗であれば貧困、傷害であれば怨恨、犯人の人生を遡れば生育環境も大きく影響しているかもしれない。

基本的に犯罪を犯すような人はなんらかの不幸や不運な事情があるだろう。

つまり情状酌量を言い出すと切りがない。

社会が理性的になり犯罪者の言い分を聞き、それを理解し事情を汲むのであればすべての犯罪者を執行猶予にしなければならなくなる。

そして一方で違和感があるのが昨今の性犯罪の厳罰化。

ナンパして酔わせてセックスした男性が逮捕されたけど強姦罪が法改正されて強制性交になり量刑は格段に跳ね上がった。初犯でも執行猶予がつかない重罪だ。

理性的な法治国家のたどり着く先が犯罪の厳罰化であるのならすべての犯罪を重くしなければならない。

性犯罪だけがなぜか刑罰が重くなってる。そして性犯罪認定のハードルもやたら低い。

言動によるセクハラですら刑事罰を与えるべきという声が上がる始末。

性犯罪。つまり男性の犯罪者が多い「枠」だけ刑罰が跳ね上がっている。ジェンダーと無関係とは言えない現象だと思う。

そして女性の犯罪はなぜか刑罰が軽い。子殺し、売春、堕胎など本来裁かれるべき、重罪にされるべき犯罪がほとんど野放しにされている状況。

すべての犯罪が重く裁かれるのであれば話は別だけど男性の人権が軽んじられ、男性の犯罪者の事情は汲まれることがなく容赦なく裁かれる。そして刑事罰にならない男性のセクハラは私刑にされる。男性は容易に四面楚歌の状況になってしまう。逆に女性は冒頭の事例のように「猶予」が与えられる。

そんな現象を俺はおじさん四面楚歌、おばさん順風満帆と呼んでいる。

これが果たして法治国家が歩むべき道なんだろうか?

異常な方向に向かってると感じる人がもっと増えてほしいと思う。